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耳にベッドセットをつけ、真剣な顔をしてパソコンのモニターを見つめてる瀬川社長。
パソコンの画面はDAWソフトの打ち込みの画面。
CDシングルに収録される曲は3曲。
1曲目は4チームとも同じ曲だが、後の2曲はチームメンバーそれぞれに合うオリジナル曲を作曲する。
私以上に瀬川社長は大変だ。
作曲に作詞も手掛ける。
楽曲制作チームはあるが収録が仕事で歌ってみたの曲のアレンジぐらいしか手がけていない。
「社長、突然お邪魔してすみません。あのですね。3ヶ月でMVを12も作成するなんて無理です。社長も後8曲も作曲しないといけないんですよね!!せめて6ヶ月にしませんか!!」
ヘッドセットを耳につけない瀬川社長は話しかけても反応しない。
肩を叩いて私の存在に気づかせようと背後に回る。
「ーーえっ!!せ、瀬川社長、お仕事中に何をなさってるのですか!!」
机に隠れて見えなかったが、瀬川社長が元気のないふにゃふにゃした男の部分を弄っていた。
「水沢さん、社長室にはノックして中にいるか確認して入るよう何度注意したらいいんですか!!」
ヘッドセットを頭から外し、眉間にしわをよせて、瀬川社長は怒り狂う。
元トップ2.5次元アイドルの社長の情けなさすぎる自慰行為。
所属してる2.5次元アイドルの女の子とやってる姿を含め、私にとんでもない姿を見られ、怒っている。
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