真夜中の社長室

1/4
前へ
/49ページ
次へ

真夜中の社長室

IT系ベンチャーはブラック企業ばかり。 京都大学院卒の元2.5次元アイドルグループ“くりすた”のリーダーのえいとが社長を務めてるからと入社を決めたが、36協定を知らないとんでもない会社だった。 「……今日も終電に間に合わない。嫌になっちゃう!!」 IT企業はリモートワークが主流だろっ。 社員への細かい指導はアナログ主義。 デキの悪い教育指導がいる社員は全員出社。 納期に間に合わない私は毎日始発出社終電退社を言い渡され、究極的な社畜を強いられてる。 鬼畜極まりないサイコパス社長によって、私は奴隷扱いを受けている。 たぶん、働き蟻や働き蜂の方が女王様に大切に扱われてるはず。 「……やり直しって酷過ぎるよ」 アプリゲーム開発&2.5次元アイドルVチューバー事務所。 勤めだして1年半。 アニメーション制作スタッフをしている私は、毎日ダメ出しされ、悔し涙を流す。 ダメ出しするクセにペナルティーと仕事を山積みにされ、魔のループに突入し、疲労困憊でゾンビ化してる。 「やってられるか!!」 2徹で起動させてる高スペックパソコン。 悲鳴をあげてフリーズしてしまった。 「ーーい、嫌!!」 サイコパス社長にパソコンを壊したと給料天引きで弁償させられるかもしれない。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加