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〜 ⑦ 〜
「ママは、あんたと一緒に写った写真をずっと大事にしてた。日本にあんたを送り返した話も……私には分からないけど、いつも幸せそうに語ってた。
ママは、思い出だけで生きていけるって地で信じてたから苦労を苦とも思わずに疲弊していったんだ。
でも私はそんなの知らない。いつも貧しくて苦しくて危なくて、思い出なんてない私には、ママから聞かされるあんたを恨むしかなかったんだ。
こんな運命的な出会い、逃すわけにはいかない。彼にもっと必要とされて、あんたとの縁をブチ切って、新たなスタートをきるんだ!
だから、死んで!」
マリー、ミユキは俺が守るよ。犯罪者になんかさせない。
彼女に罪をきせるわけにはいかないからな。
最初で最後の親としての務め。
俺は隠していた銃で、引き金を引いた。
残りの一本……タバコ吸えなかったな。
まあいいか。
マリーはタバコ嫌ってたし、禁煙するにもちょうどいい。
ああ、それがいい……。
(愛してる)
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