あたしの、人生

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あたしの、人生

ずっと、私は特別な存在だって思ってきた。 父は全国チェーンのカフェの社長で、母は有名なモデル。すごく私を可愛がってくれて、欲しがったものはなんでも買ってくれた。 母に似て顔もスタイルも良かったし、友達もみんな『可愛い』って言ってくれた。 幼稚舎から大学部までエスカレート式の、私立の学校にいたし、クラスのカーストの中でも高い位にいた。 ずっと、『“私は”人生勝ち組』って思ってた。 高校生になるまでは。
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