森のはずれのグリン6 虹色の木の芽のはなし

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 この世界(せかい)じゃない世界のどこかに、小さな森があった。 森にはあらゆる動物が住んでいた。 そして森の一番はずれには、はぐれものの一匹の生き物グリンと人間の子供のニッキ、そして虹色(にじいろ)の鳥のレインがいっしょに住んでいた。  グリンは茶色の丸い大きな毛玉みたいな姿(すがた)をしていた。 あたまのてっぺんから虹色の葉っぱがついた木の芽がはえている。 手足は木の枝みたいにヒョロヒョロしたこげ茶色。 毛玉の下に、ギョロギョロした目があったけれど、いつもにらんでいるみたいだ。  他の動物たちから「グリン」と呼ばれていたけれど、名前かどうかはわからない。もしかしたら、「犬」とか「クマ」とか「ウサギ」みたいに、動物の種類を表しているのかもしれない。  それとも、ただの「目玉がグリングリンの奴」という意味なのかもしれない。
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