第四話(ジョシュア視点)

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 騎士団や冒険者はそうやって戦ってきたのだ。  魔物を着飾るアイテムへ変えるというのは、誰も思いつかなかったのだ。  ただのアイテムではなく、美しいアクセサリーたち。  まるでシャーロットの心を表しているようだ。 「ふふっ。騎士団長様に褒めていただけるなんて光栄です」  テーブルに贈ったばかりの花を飾ったシャーロットが、俺の呟きを拾ってくれる。  なんて優しいのだろう。 「なかなか会いに来られずすまなかった」 「いえ、わたくしよりも優先すべきことがたくさんおありでしょうから」  ……ん?  些細だが、違和感が生じた。 「そうですわ!」  ぱんっ、とシャーロットが両手を叩いた。  白い小箱が開かれると、中には、四葉のクローバーを模した透明なアミュレットが入っていた。 「こちらが当店の一番人気のアミュレットです。無事を祈るお相手へ差し上げてください」 「無事を祈る……?」 「えぇ。是非、騎士姫様へお贈りください! 愛の証として!」  妬みも嫉みもない、一点の曇りなき笑みだった。  どういうことだ。  噂は本当なのか。待ってくれ、シャーロット。  ――そこからどう帰ったかは覚えていない。 ★ ★ ★ 「屍になってるぞ」 「……てくれ……いっそ一思いに殺してくれ……」  騎士団内で醜態をさらす訳にもいかず、俺は、上官しか入れない武器庫の隅で三角座りをしていた。
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