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教室に戻ったマリちゃんはぼんやりと窓の外を見ていました。
黒板の前では先生が算数の授業をしています。
教室の窓は少し空いていて、カーテンが揺れていました。
天気がいいです。
でもマリちゃんの心は晴れていません。
なんだかモヤモヤしていました。
マリちゃんは遠くに授業の声を聞きながら思いました。
なぜ人は人を殴るのでしょう?
そんなに人を殴りたければ、みんな空手をやればいいのです。
なのにそいつらは空手をやろうとはしません。
マリちゃんはそいつらのことが許せませんでした。
殴ってやりたい気分でした。
でもそんなことをしたら、自分もそいつらと同じになってしまいます。
マリちゃんはぐっと我慢しました。
よっぽど険しい顔をしていたのでしょう。
気づいた先生から「トイレに行きたいのか?」と聞かれてしまいました。
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