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「……ああ、とりあえず、合意して?αとヤッたら楽になるだろ。裁判沙汰はゴメンだし。ほら、逃げんな」
大きな手のひらにがっちり腰を固定されて引き戻される。
「……や、だっ……」
「ん?」
愛撫すらされていないのに、勝手に柔らかくなった後穴にゴリゴリと擦り付けられ、びくんびくんと体を跳ねさせながら、藍人は息も絶え絶えに拒絶した。
そこはもう柔らかく緩み切って、半ば葉刈を咥えかけているというのに。
「何で。こんなに欲しがってるくせに?」
グリ、と入り口をかき回された藍人の息が詰まった。
欲しい、欲しい、欲しい、
何がどうなってるのか、訳がわからない、けど、
腹が疼いて、苦しい。
「やだ……、それ……っ、」
「痩せ我慢すんな。こないだのコンビニじゃ、こっちが助けてもらったろ。減るもんじゃなし、お互いさま」
「だっ……、葉刈さ、に、迷惑――かけ――ひ!!」
後ろだけではなく、ごそ、と前も弄られた藍人の瞳から一気に涙が溢れ落ちる。
「迷惑じゃないって。ほら。ここ、こんなにヒクついてるけど?」
この容貌でとても想像ができないセリフを吐きながら、葉刈は藍人の耳元に唇を寄せた。
「多少は楽になるだろ。挿れて、いいよな?」
「う、……ん――ぅ、ああっ!!」
観念したように頷いた藍人の後穴に、信じられないような雄がずぐん、といやらしい音を立てて突き刺さった。
「……っ、熱」
なんの抵抗もなく、柔らかな内壁に包み込まれた葉刈の雄が一気に最奥に到達すると、
「ひ……あ、あっ!!」
それだけでぶる、ぶる、と華奢な体が絶え間なく大きく震え、その腹に白濁が飛んだ。
「もうイッた?めちゃくちゃ、……エロいなお前――……」
もともと女性ウケしそうな綺麗な顔をした藍人が眉を寄せ、震える指で葉刈の腕に爪を立てつつ弱々しく首を振りながら背中を反らし、白く滑らかな喉を曝け出して喘ぐ様は、どう見ても壮絶にエロチックだ。
どく、と自分の心臓が跳ねたのを感じた葉刈は、
(こいつ、……ヤバい)
ぺろりと自分の唇を舐めると、遠慮なく藍人を抱き起こし、ぐいと体勢を入れ替えた。
「立てなくなったらゴメンな?」
藍人の耳元で申し訳程度に囁き、正常位で藍人の華奢な上半身をソファシートに縫い付けるように手首ごと押さえると、甘い嬌声を聴きながら、うねって吸い付く柔らかな体内を激しく突き上げ始めた。
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