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優しき天使
僕が 生まれた この世界は
混沌と 理不尽で 溢れていた
「これが サダメと 諦めた。」
生きる事が 儘ならない毎日
僕は 絶望し
全てを 諦めた
ただ 呼吸するだけの日々
何も 感じない 感じたくない
雫が 止まらなくなるから
もし 有り得るのなら…と
心の何処かで 救いを
求めていた 求め続けた
砕けた 心の欠片と
雫で 溢れた この四角い空間
逃げ出す事も できず
只、藻掻くしか できなかった
そんな 時…
砕けた欠片 二つだけに
あたたかい光が 満ちた
それは 今まで 感じた事ない
やわらかな感覚 だった
「僕は…救われた?」
誰もが 見て見ぬふりを
してきた その欠片
白く細い二人の手
そっと 拾い上げてくれた
「呼吸するだけ」の 日々に
囚われていた 僕
全てを 諦めていた 僕
単なる雫ではなく
あたたかい 涙が 込み上げた
僕の本当の サダメ(運命)は
「君達 二人の天使に 出逢う事だった」
ありがとう
砕けた心の 欠片 拾って
救ってくれて ありがとう。
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