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魔法使いは大ダメージを受け過ぎて世界を救いました
魔法使いのメリーナは勇者パーティーの一員として、魔王城まで到達した。魔王討伐の旅はクライマックスを迎えつつある。
彼女は反撃魔法が得意だ。相手から攻撃を受けるとダメージを反射する。受けた攻撃のダメージが大きい程、相手に返すダメージも大きくなる。その代わり重傷を負うことも度々だ。
勇者からは頼りにされている。
「メリーナ、いつも助かるよ。何度ピンチを切り抜けられたことか。この魔王戦も機転を利かせた活躍、期待してるよ」
「まかせて、反撃魔法の戦術は得意だから!」
パーティーは魔王と対峙した。勇者が先制攻撃を仕掛ける。戦士とメリーナはサポート役として援護した。僧侶は回復魔法のタイミングを見計らう。
しかし、魔王の絶大な魔力の前に一行は苦戦する、すでに戦士と僧侶はケガを負っている。メリーナは予め防御魔法を自分に使った。
勇者は目配せでメリーナに指示する。彼が斬撃の構えをとった瞬間、魔王はカウンターを狙い雷の波動を放った。メリーナが絶妙なタイミングで飛び出し、全身に雷を食らう!生きているだろうか?
メリーナは大ダメージを負いながらも反撃魔法を魔王の死角から浴びせた。魔王は自分の攻撃の反射を受け粉砕する。決着が着いた。
メリーナは瀕死の重傷を負うも、僧侶の回復魔法で何とか立ち直る。
勇者は安堵の表情だ。
「実はパーティー結成からメリーナの反撃魔法をあてにしてたんだ。今回も信じてたよ、ありがとな!」
メリーナは呆れる。
「最初から最後まで他人頼みありきで戦うな!リーダーを辞めろ!」
彼女は勇者の志の高さと、剣技の腕に魔王打倒を確信し、ここまでついてきた。
パーティーの決裂が最後だったのは幸運なことだ。
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