0人が本棚に入れています
本棚に追加
2.シャインとの日々
それから私は、毎日それ-----シャインと一緒にいた。一緒にお出かけをし、お風呂にはいり、テレビを見て笑い合ったり、夜遅くまでおしゃべりしたり、一緒のベッドで寝たりした。
シャインは鳴いたりしないから、会社にも連れていけた。それに、食べ物はいらないみたいだった。けれど出会った3ヶ月前より2cm身長が伸びていた。私と一緒にいて、育っていったけど、私が育てたかといえば、そればかりでもない気がする。施設でも私は1人でいることが多かったから、誰かと暮らすのは初めての経験で、発見の連続だった。
それと、あ、そうそう。最初は薄汚れていて傷だらけだったけれど、毎日お風呂入ってたら、汚れも傷もすっかり無くなった!シャインは実は、透明な体をしていて、微かにずっと光輝いていた。眩しい程ではなくて、吹けばすぐに消えてしまうような光だったけれどね。だからシャインって名付けた。
シャインはたまに自分のことを話ししてくれた。私達が出会った日の直前、仲間にいじめられていたこと。そして輝きを失ってしまったこと。だから私が助けて感謝しているということ。こんなに素直で可愛らしい子がどうしていられていたのか、全然検討がつかない。たとえどんな理由があろうと、シャインはシャインだからね!
最初のコメントを投稿しよう!