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前略、進路とは何でしょうか?
【♪〜〜、3年8組宮前レイ君、今すぐ進路指導室に来て下さい。繰り返します……】
「はい?なにかしましたかね?というか進路指導室になぜ呼び出されるのか?」
『さぁ?ま、あの担任のことや、就職から進学に切り替えろとかじゃないの?しらんけど』
「しらんのかいっ!じゃ、行ってくるわ」
『おぅ、行ってらっしゃい。おっ、これ美味っ!』
何故か俺は進路指導室に呼び出しを喰らった。
何をしでかしたかは知らないが、とりあえず向かうだけ向かうことにした。
……どうもこんにちわ、僕の名前は「宮前レイ」と言います。
僕は私立奈良西大寺高校に通う高校3年生です。
こんな自分の自己紹介に需要があるか走らないですけど、とりあえず自己紹介しときます。
と、そんなことをしているとあっという間に進路指導室に到着。
誰が呼び出したかはある程度目星をつけているけど、本当にその人物が呼び出したのか確かめます。
「失礼しますぅ〜〜!」
『ノックしろ、そしてもっとシャキッとしろ。で、なんで呼び出されたか分かるか?』
「いや、先生。そんな事どうでもいいです。そんなに僕と喋りたかったんですかぁ〜〜?先生は暇なんですか?」
『暇じゃないわ!お前のおかげで忙しいねん!で、進路はどうすんのか?進路調査書は白紙やったけど?』
「いや、決めてませんねぇ。というか進路なんてどうでもいいですね、高校卒業後でも考えられるのでねぇ、フッフッフッ……」
『……もうええわ、お前マジで知らんでな。とりあえず就職も進学もしないでええな?』
「は~~い!じゃ、またSHRで!!メシメシ〜〜!!」
『……疲れた、アイツマジで何考えてるんや?分からん!!』
……担任はウザいね。
俺は何もしたくないし働きたくもないから白紙で提出したのに、その意図すら察せないとは……
まぁ、どうでもいいんですけどね。
で、とりあえず急いで教室に戻ります。
僕の友人の【吉村裕基】と昼飯を食べていたのに呼び出されたので昼飯を中断していましたが、待たせているのですぐにご帰宅。
「ただいま〜〜!」
『おぉレイ、おかえり。お前の作ったからあげうまいな〜〜!作り方教えて』
「あっ!お前何俺の唐揚げ食ってんねん!!じゃ、お前の卵焼き1子よこせ!!」
『え、じゃあお前の卵焼きも……』
「【ええよ!】なんてこと言うとでも思ったか?お前も俺の食ったから俺もお前の食うわ。交換ですねぇww」
『チっ。まぁ、いいよ』
「やったぜ!」
……待ってくれていませんでしたね、というか勝手にからあげ食われてました。
まぁ、こいつの作った卵焼きうまいからいいんですけどね!
あぁ、この時間が永久に続けばいいのにねぇ。
……ま、無理なことはあまり考えずに前を向きましょうか。そうしよう!!
そして授業ダルっ。受けるけどね。
さぁ昼も終わり、気を引き締めましょうか……
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