第六話 ヤスリはどうした?

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第六話 ヤスリはどうした?

先日、経理から電話が有りました。 経理「カワウソ君、明日の午後に会社に取り忘れた私物を取りに行くんだけど、来る?」   「って言うか、なんか取り忘れた物ある?」   (カワウソの家は会社から徒歩7分程度の近距離にある) カワウソ「う~ん、(なんか有ったかな・・・・)」   「・・・・・・・・・・・」   「・・・・・・・・・・・」   「・・・・・・・・・・・」   「!!!」   「あります!」 経理「なに?」 カワウソ「いや~この間プラモデルを作っていたのですが」    (第四話参照) 経理「はっぱふみふみ」 カワウソ「その時に、ヤスリが無いので爪切りの裏についてるヤスリで作ったんですよ。」   「それがめんどい事めんどい事・・・」 経理「そ・・・そう・・・」 カワウソ「と、言うわけで会社に有るヤスリ持って来たいです♪」 経理「まぁ・・いいわ・・・じゃ・・いらっしゃい」 カワウソ「ラジャー!」 翌日 カワウソ「おつかれっす~」←相変わらず緊張感なし 経理「う~す」 ←しかも、うちの幹部連中は、皆こんな感じです」 弁護士「こんにちは」 (弁護士同伴じゃないと、会社に入れません)      「では、何階から見ます?」 うちの会社は三階建てである。 経理「じゃ、生管と開発と営業の事務所がある2階から。。」 弁護士「分かりました」 カツカツカツ(階段を昇る音) ガチャ(扉を開ける音) ・・・・・・・・・ モンスターは現れません・・・・ カワウソ「ええと・・・・まず、流しに置いてある、自前の中国茶とっ」       「おっ、あるある」       「ん?」       「こ・・これは・・・食器洗剤(詰め替え用)が・・・」(しかも2本)     「ちょうど、家のが、切れそうだったのよね」     「ニートとしては、拝借するのが世の為人の為」     「。。。」     「あっそうだ、たしか**さんに辞書とファイル持って来るよう頼まれてたな・・・」 ガラガラ(机を開ける音)   「これか・・・」     「さーて、2階はこんなもんかな? まぁ、2階は元々いたところだから倒産日に、大体見たんだよね」 経理「じゃ3階(経理と総務の事務所)に行きましょう」 カワウソ「ほい」 カツカツカツ、がちゃ カワウソ「さ~て、なにか略奪する物は・・・」 経理「カワウソく~ん」 カワウソ「はいはい」 経理「冷蔵庫の中にビールがあるわよ」 カワウソ「なぬ!」   ササっ!(瞬歩使用)   ガチャ!   サササッ!(冷蔵庫内のサントリープレミアムモルツ500㎜缶6本をすばやくリュックに収納) カワウソ「経理、げっちゅしました♪」(経理はビール飲まない) 経理「宜しい♪」 カワウソ「おっ、経理」 経理「どしたの?」 カワウソ「棚の中に未開封のコーヒーが6缶も・・・」 経理「それは私がげっちゅです」 (カワウソはコーヒー飲みません♪) 弁護士「さて、そろそろ宜しいでしょうか?」 経理「はい、じゃカワウソ君、出ましょうか?」 カワウソ「ほーい」   「ん!!!」   「・・・・・」   「経理」 経理「ん?どうしたの?」 カワウソ「あそこに置いてある白い箱もってっちゃダメすか?」   (おそるおそる指をさす) 経理「白い箱って、まさか電子レンジ?」 カワウソ「yes! マイロード(仮)] 経理「・・・・・・」   「・・・・・・」   「・・・・・・」   「弁護士さん?」 弁護士「はい・・・」 経理「あれ、もってっちゃダメ? 弁護士「・・・・・・・・」    「あのレンジは、まだ新しいですが、会社の資産になってますか?」 経理「たしか、消耗品で購入したので資産には入ってないです」 弁護士「・・・・・・」    「じゃいいですよ」 カワウソ「ラッキー♪」 と、言うわけで我が家に電子レンジが来ました。 まるで、ALWAYS 三丁目の夕日のように・・・・ つづく
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