4人が本棚に入れています
本棚に追加
わたし
ラフィーネ
「うぅうっ…はうぅうっ…」
どれぐらい、泣いたか分からない…
けど…なんだか、どうでもよくなってきた…
目元を、ぬぐっていると
誰かの足先が、目に入り
わたしは顔をあげる…
わたし
ラフィーネ
「あ、あなたは…ラブメンズ帝国の…」
まだ、仮面の人物が
出ていってなかった事に動揺してしまう…
わたし
ラフィーネ
「な、なによ!あなたも
あの人達と同じなんでしょう!
あいにく、今は
女のわたししかいないわよ!
さっさと、出ていったらどうなの!?」
仮面の人物は、仮面を外した。
ラブメンズ帝国
アツィール・ヘレス
「俺はアツィール・ヘレス…
あいつらと、一緒にしないでくれ。
俺は、正真正銘の王子だからな。」
わたしは、何度かまばたきする…
わたし
ラフィーネ
「ど、どういうことなの…?」
アツィール王子に手を差しのべられ
その手を借りて、そっと立ち上がる。
ラブメンズ帝国
アツィール・ヘレス
「話すと長くなる…すまないが
紅茶を飲みながら話せる場所は無いだろうか?」
わたしは小さく頷き、彼の手がそっと離れ
城の食堂へ、アツィール王子を案内する。
わたし
ラフィーネ
「あなたは…その、何て言うか…」
わたしは、すぐ後ろについてきている
アツィール王子に軽く振り向くと
彼はすぐ、わたしの隣に並んだ。
最初のコメントを投稿しよう!