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わたし
ラフィーネ
「それにしても…男の娘ばかりの国がここまで
力を持つのは、なぜなのでしょうか…
だって、男女でなければ子孫だって作れないはず…」
わたしは、紅茶を1口飲む。
ラブメンズ帝国
アツィール・ヘレス
「それは、女にフラれたり浮気され
女性恐怖症になった男達が
ラブメンズ帝国に、入ってくるからだな。
それに、あのバニーとフラミンゴは
血の繋がった本当の兄弟じゃないんだ。」
あのバニーは、フラリアおねぇさま
と言っていたけれど…
わたし
ラフィーネ
「そうなんですの?
あまりに、仲が良いからてっきり…
そう言えば、アツィール様は
ラブメンズ帝国にとらわれて
どれぐらいになるのかしら?」
彼は、紅茶を1口飲む。
ラブメンズ帝国
アツィール・ヘレス
「さあ、もう…抵抗を続けて数十年になるか…
何度、掘られそうになったことか…
今考えただけでも、恐ろしい。
あ、もちろん…掘られた事は1度もないからな
俺はあいつらの言うことを聞かないから
腹いせに変な仮面をつけさせられたり
こんな、似合わないスーツの上着だけ着せられたり
掘らせなかったかわりに、いじめられてきたんだ。」
わたしは、アツィール様を見つめる…
わたし
ラフィーネ
「苦労をなさってきたのね…」
わたしは、アツィール様に微笑みかける。
ラブメンズ帝国
アツィール・ヘレス
「それに、俺は…自分の体とつくりが違う奴の方が…
つ、つまり…女性の方が好きなんだ…//
俺を、この国の王子として
迎え入れて欲しい、なんて言ったらどうする…?」
わたしは、何度かまばたきする。
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