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と言い、ソーレが笑うと、周りが一段と暖かくなる。
ブワッとソーレの目の前にニコニコの炎が現れ、コブの実とワームに向かってゆっくりと迫っていく。
…そして、コブの実とワームどころか、乗っけていたお皿まで焦げつけてしまった。
「うへえっ、熱ぅっ!!……ってお皿まで焦げてる…っ!?ゴ、ゴメン…」
「大丈夫だよ、この周りの壁が黒くなってるのもソーレのせいなんでしょ。」
「ヴッ…なんでバレてんのよぉ…」
「こんなことするのなんてソーレしかいないでしょ?」
「ロイって、たまあに辛辣だよねぇ…ほら、魔法の粉かけるよ。」
「魔法の粉の瓶は確かこれで…、このスプーンでひとさじっ…」
「うわあっ!!?いでで…水こぼしちゃった……」
ソーレが転んだ瞬間、ロイの手にあった魔法の粉の瓶が思いっきりコブの実とワームにかかってしまった。
「う、うわぁっ!!ちょっと…魔法の粉はひとさじでも力魔法のが強いのになにして____」
ロイがそう言った瞬間、目の前がブワ~っと白い霧で包まれ、前が見えなくなった。
「ほんっとごめ……ってなにこれぇっ!!?」
ソーレが勢いよく霧へ腕を振り回すと、少しモフっ、とした感触が手に残る。
「ん?…んん?んんん…!?!」
「どうした。ソーレ」
「ね、ねえロイ、これ、大きいリスちゃんが出来ちゃったかも……」
「お、大きいリス…!?それってインディゴリス…!?いやでもインディゴリスは実験では生まれないはず……」
ロイがそう言った瞬間、白い霧の間から青い瞳が見える。
「うわぁあっ!!?目ぇっ!!?」
「ぅ、うわぁっ!?」
ロイが驚いて腰を抜かし、前を見る。
そこにはなんと_____。
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