1話

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と言い、ソーレが笑うと、周りが一段と暖かくなる。 ブワッとソーレの目の前にニコニコの炎が現れ、コブの実とワームに向かってゆっくりと迫っていく。 …そして、コブの実とワームどころか、乗っけていたお皿まで焦げつけてしまった。 「うへえっ、熱ぅっ!!……ってお皿まで焦げてる…っ!?ゴ、ゴメン…」 「大丈夫だよ、この周りの壁が黒くなってるのもソーレのせいなんでしょ。」 「ヴッ…なんでバレてんのよぉ…」 「こんなことするのなんてソーレしかいないでしょ?」 「ロイって、たまあに辛辣だよねぇ…ほら、魔法の粉かけるよ。」 「魔法の粉の瓶は確かこれで…、このスプーンでひとさじっ…」 「うわあっ!!?いでで…水こぼしちゃった……」 ソーレが転んだ瞬間、ロイの手にあった魔法の粉の瓶が思いっきりコブの実とワームにかかってしまった。 「う、うわぁっ!!ちょっと…魔法の粉はひとさじでも力魔法のが強いのになにして____」 ロイがそう言った瞬間、目の前がブワ~っと白い霧で包まれ、前が見えなくなった。 「ほんっとごめ……ってなにこれぇっ!!?」 ソーレが勢いよく霧へ腕を振り回すと、少しモフっ、とした感触が手に残る。 「ん?…んん?んんん…!?!」 「どうした。ソーレ」 「ね、ねえロイ、これ、大きいリスちゃんが出来ちゃったかも……」 「お、大きいリス…!?それってインディゴリス…!?いやでもインディゴリスは実験では生まれないはず……」 ロイがそう言った瞬間、白い霧の間から青い瞳が見える。 「うわぁあっ!!?目ぇっ!!?」 「ぅ、うわぁっ!?」 ロイが驚いて腰を抜かし、前を見る。 そこにはなんと_____。
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