僕のこと

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僕のこと

僕は他人には見えないモノが見えるらしい。 らしいと言うのは、僕は常に見えているからだ。見えてない人の見え方が分からない。 僕の名前は、カズヤ。 クラスは3年1組。 もう小学3年生だから、周りに合わせて見えないフリも、少しはできるようになってきた。 それでも、見えてはいけないモノに話しかけることもあった。 最初に僕だけが見えるモノがあると知ったのは、有名なUMAと呼ばれてる生物の動画。 フライングヒューマノイド、とか言うのだった。 みんなはそれが普通の人が飛んでいるように見えたようだ。旋回したり、スピードをあげて飛んだり、そんなニンゲンみたいな物。 僕だけにはその背中に、白鳥のように大きな羽が羽ばたいているのが見えた。 クラスのみんなに言わせたら、僕は変わり者らしい。 ヘンテコな事を言ってると言われる。 みんなに見えない何かを見て、見えない何かと話していることがあるからだろう。 これは、そんな僕が3年生の夏に一緒に過ごした、僕だけが覚えてる先生の話。
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