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「っち……今日はハロウィンなのに……」 なんで喧嘩をしたんだろ…… ハロウィンくらい…… 「お菓子、作るか……」 家の冷蔵庫を覗いた。 「何もないじゃん……」 買いに行くかぁ……でも、買いに言ってたら時間がなぁ…… 時計を見た。 「pm.10時30分か……」 コンビニでいいか…… 家の鍵を閉めて、外に出た。 コンビニまで、3分もかからない そのとき 「おにぃさん!はっぴーはろうぃん!お菓子、頂戴?」 サラサラの腰まである黒髪とくっきりした目が目を引く小学校4年生くらいの少女だった。 …………お、お菓子…… というか、今、夜中だよね……?小学生だ、だよね? 「いたずらしちゃうよ?おにぃさん?」 「……お菓子?」 「そう!お菓子!頂戴っ!」 満面の笑みで言われた。 「わかった。お菓子でしょ。満足するの?」 「うんっ!」 「じゃあ、今から作るから材料買いに行こ」 そこのコンビニまで 「作ってくれるの!おにぃさん!?」 「まぁ、もともと作る予定だったしな……」 「そうなのっ!すごい!」 「……」 「ところでおにぃさん?名前なんていうの?私はね、つばきだよ」 つばき……花か? 「俺は……物部朝日」 「じゃあっ!朝日おにぃさんだね」 「……コンビニ、行くぞ」 恥ずかしくて、先をせかしたわけじゃないっ……
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