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ユウは大塚に天国へ行ってもらいたい一心で、黙々と作業に取り組んだ。
まずは庭の草むしりから始めた。見栄えが良くないし、なにより窒素やカリウムといった土の栄養分を雑草に取られてしまうからだ。
むしること数時間。
ようやく庭全体が整った。
整った土の表面を、すっと指でなぞる。しっとりとしていて、とても柔らかい。
ユウは、土のにおいは気持ちが落ち着かせる効果があることに初めて気がついた。
「庭の隅にミニひまわりの種が置いてあるから、そこからいくつか取って植えてくれ」
大塚の指示を受けながら、種を蒔いていく。
草むしりから種まきまで終わらせると、どっと疲れが押し寄せてきた。
「――お疲れ様。大部分は終わったよ」
あとは水やりを忘れなければ咲くだろう、大塚は満足そうにそう言った。
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