三年生学校復帰編

1/1
前へ
/10ページ
次へ

三年生学校復帰編

不登校からの復帰!めでたしめでたし! とは、ならなかったのである。 体感不登校の一年よりも三年生の一年間は(まだ終わっていないが)辛い一年だった。 四月はとにかく激動だった。 ・授業中、隣の席の男の子から黒板の先生の答えを写すべき所を自分で解いていたら「先生の答えを写すんだよ!」と指摘され、パニックを起こして教室から飛び出す。 ややしてから自分で戻ってきて席について気持ちを立て直すことができたが、後で本人の気持ちを確認した所、書き写すのはズルだと思ったらしい。 ・休み時間中、息子の眼鏡を取り上げる意地悪が流行る(個人的に叱ったりするのではなく、眼鏡は大事なものだと指導してもらい、先生のパトロールを増やしてもらう) ・宿題の漢字ノートの書き取りを綺麗に書くことにこだわり過ぎて二時間以上かけてしまい、疲れ果ててしまう(間もなく産休に入る先生の提案て鉛筆にグリップをつけることで四十分までタイムを短縮) ・ぞうきんを洗う列を悪気なく順番抜かししてしまい、かなりきつい口調で怒鳴られパニックになり号泣。 怒鳴った子は素早く逃走し特定不能。 ・保育園時代から何かと一方的に暴言暴力が耐えなかった生徒にトイレで会い、突然中指を立てられ「死ねってことだよ」と言われる。 ・翌日、よせばいいのに中指生徒に「どうして昨日死ねって言ったの?」と立ち向かい「言ってねーよバーカ!」と否定される。 ・同性のクラスメートからプライベートゾーンをタッチされ激しく落ち込む。 ・友達からダメなんだよーと注意されるとパニックになり教室を飛び出す。すぐ泣く(自分でクールダウンして席に戻ることは出来る) ・そんな感じだったが、クラスでは好意的に受け入れられており、教師が介入しなくてもクラスメートからのフォローでなってなんとかなっており、本人にもクラスの内外に大勢友達がおり、登校復帰を歓迎されている状態ではあった。 五月も大変だった。 ・前日ホウセンカの種をまくよー!と言われ楽しみにしていたが、当日班分けをしてホウセンカだけではなく、オクラやヒマワリ等を数種類種まきすることが発覚(これは息子がちゃんと話を聞いていなかった可能性が大) 息子はオクラ班になってしまったことにショックを受け、パニックになり走り出してしまい自損事故でそこらじゅう擦り傷だらけに……。 保健室には連れて行って貰えたが何故パニックになったかは話すことが出来なかった(家で話を聞いた私がどの班で種を撒いてもホウセンカもひまわりもオクラもみんなのもので、みんなで観察できるから大丈夫だよと説明すると安心したらしく先生には話さなくても良いと言われる)(結局教務の先生に話した所、全体の声掛けが耳に入っていない可能性があるので個別の声掛けが必要と判断。今後充分に注意しますと言われる) ・シンプルに突然いじめっ子に叩かれる。 ・鉄のベンチのような所でバランスをとる遊びをしていたら突き落とされる。 ・赤い木の実を差し出され「これを食べたら足が速くなるぞ」と鈍足をからかわれる(息子は足が遅い) ・パニック状態で泣いている息子をかなり誇張して馬鹿にした泣き真似をされる。 ・体育の着替えの時にパンツ一丁になっていたら「変態!変態!変態!」とからかわれる。 ・四月も時々疲れたと言って休んでいたがこの辺りから行き渋りが始まる。 六月は最悪だった。 ・いじめっ子に「息子をぶっ殺す会を始めまーす」と言われ、首を絞められる。 痣や外傷になることはなかったが、苦しくて痛かったとのこと。 息子は基本的に他人の敵意が理解できない為「ごめんくらい言ってよ!」と訴えたが無視されたとお迎えに来た私に報告してきた為、若い方の担任の先生と教務さんに報告。 再発防止に務めると共に事実関係を加害少年に確認して調査してくださるとのこと。 ・翌日、かなりショックを受けていたのと安全が確認できなかったので欠席(一応その後生徒指導があったが煮えきらない感じで書く価値もないので割愛) ・息子の精神的なショックが心配な為、教育研究室に息子のカウンセリングをお願いしたい旨を連絡。 ・学級目標を決めている最中、グループに分かれて決めた目標を発表する試みが行われるがじゃんけんに負けてしまい、心が痛いと訴えて早退(息子は下の学年の子にブランコを代わってあげられるような優しいクラスにしたかったらしいのだが、もうダメだ世界に平和は訪れないんだと絶望)(学級目標にそこまでのパワーはないので大丈夫とフォローしたら安心した様子だった)(翌日欠席) ・UNOをしているクラスメートに「いーれーてー!」と言ったら断られ、仲間はずれにされていると思い込んで「心が痛い。理由は言いたくない」と言って早退。 私がUNOは途中から入れるゲームじゃないから仲間はずれにされたわけじゃないと思うと言うと、そっかーと安心した様子だった。理由を言わなかったのは言えば友達が意地悪をするなと叱られてしまうと思ったかららしい。 「ちょっと学校行くのストレス溜まってるかも」 ・初プール(前年はコロナだった為三年生全員初プール) 「今日は学校いけなさそう」 「やっぱり行く」 「着替えが不安」 「やっぱり不安」 「やっぱり帰ろうかな」 「やっぱり行く」 「プールだけ休む」 「やっぱり帰る」 を数分毎に繰り返し、多分初めてのプールで見通しが立たないのが原因なので教務さんに全体の流れを説明して頂いてそれで帰るかどうか決めようと半ば無理やり学校に連れて行った所、職員玄関に着いた途端大号泣。 先生方にプールの流れを説明して頂いた所、みんな実際にプールに入るのは今日が初めてで男女に分かれて教室で着替えをして、着替えには若い方の担任の先生が付き添ってくれるので大丈夫だよと説明してもそれでも泣き止まず。 帰る、帰らない、見学する、プールに入る、入らないで揉めたけれどみんなが初めてで慣れてない今日にやっちゃった方が良いと思うし、一緒にプールに入るのが無理ならみんなが着替えてる所だけでも見せて貰って、着替えたくなったら一緒にプールに入って、とにかく見通しをつけた方がいいと心を鬼にして先生方に息子をたくした。 電話はいつでも出ます。いつ早退してもいいです。でも着替えの様子だけは絶対見せてくださいとお願いをする。 その後、少しクールダウンが必要な場面もあったけれど、着替えもスムーズに出来て早退もせずに帰宅。 別日に事前に水着に着替えてからお風呂でシャワーで濡らし、服に着替える練習をしてから送り込んでいたので、きちんと準備をして送り出して下さったお母さんのおかげですと言われ、嬉しかった。 ・トイレのスリッパの空き待ちをしていたらいじめっ子に「やるよ!片方な!」とスリッパを男子便器に放り込まれる。 人の悪意に鈍感な息子は「おいおいトイレに意地悪するなよ」と思ったらしい。 ・6時間授業だったが「疲れちゃった」と言うのでお迎えに行く。 ・ドッジボール、いつもすぐ当たっちゃうんだけど今日はみんなが守ってくれたから当たらなかったと話してくれた。一部を除いて人間関係は良好な模様。 ・教室でじゃんけんをしているグループを見て楽しそう!と思って参加したらそれが苦手な鬼ごっこのじゃんけんで、やりたくない鬼ごっこをする羽目になり早退。 何のじゃんけんか確認してから参加して欲しい。 ・保育園時代から何かと一方的に暴言暴力が耐えなかった生徒に朝一番粘土ベラで目を突き刺す真似をされ、先生に通報。もう怖い、帰りたいと早退。 ・暴行事件が立て続いた為、フル充電100%にならず45%くらいまでしか充電できず、ちょっとした傷つきでフラッシュバックが起きてもう帰る……となってしまう。 先生のパトロールを増やしてもらいつつ、無理はさせず適宜早退欠席させて何とか夏休みまでもませましょうと学校と話し合う。 7月も本当にとんでもなかった。 ・この辺りで妊婦の先生が産休に入られたのでクラスがしっちゃかめっちゃかになり、単純な連絡ミスや不適切指導やうんざりするようなことが連発するが、キリがないが若い方の担任の落ち度については割愛する。 ・いじめっ子に休み時間に「お前の顔みたくない」と顔にぞうきんを投げつけられる。 担任がその場で叱ったが、親への報告はなし。 ・二時間目の算数の時間に算数ドリルに夢中になり、22までやればいいのにどうしても26までやりたいと言って聞かず、プールには入らずドリルを解いていたらしい(算数はひとクラスを2つに分けた少人数教室) 気が済んでから「プール入るー!」と言い出すも、今からでは無理だと説明されると「そっか」と納得し、ローマ字の自主練を楽しくしていたらしい。 切り替えが上手くいかなかったのは反省すべき点ではあるが、学校の柔軟な対応には感謝。 ・息子からずっと言いにくくて先生にも私にも言えなかったんだけど……と前置きして、一週間くらい前にいじめっ子に嫌なことをされて友達とコラー!と追いかけていたら「息子ちゃんのちんちんはおっきいでちゅね~!」とスティックのりを男性器に見立て、勃起のジェスチャーをされたらしい。 息子は意味は分からなかったけれど酷い侮辱を受けたと感じたと打ち明けられ、週明け学校て対応して貰うことに……。 ・個人懇談では可もなく不可もなく……。 離席や不規則発言はほとんどなくなり、何をするにも「~してもいいですか?」と許可をとり、今はダメだよと言われると納得するようになったので今の所若い方の担任の手を煩わせている様子は無い様子。 あぁ、もう書いていて嫌になってきたのでこの辺りでトラブルを列挙していくのはやめます。 大変でした。 とにかく大変でした。 シンプルに地区の治安が最悪。 クソ!カス!クズ! さて、ちょっとここいらで明るい話題。 四年生になった息子が出来るようになったことを挙げて行こうと思います。 ・給食袋を洗濯カゴに入れる ・水筒を流しに出す ・自分で麦茶をつぐ ・自分で牛乳をつぐ ・シュガートーストを自分で作る ・お風呂に着替えを持って行って着替えてから出てくる。 素晴らしい! 定型発達の子なら普通のことかもしれない! でも!違うの!すごいの!すごいことなの!スタンディングオベーションなの! うちの子天才! そう思いました。 はい、ここまでが三年生の夏休みまでの記録です。 ご清聴ありがとうございました(現在息子は四年生です)
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加