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「あ……ッ!!」
足を踏み外してベッドから落ち、ベッドの傍らに置かれている棚に、思い切り頭を打つ。その拍子に、手にしていたコップを取り落としてしまった。
「い……ッた……!」
かなり強打したみたいで、立ち上がることさえままならない。
あたしは顔を歪め、打った場所を押さえる。おもむろに手を離すと、手にはベッタリと血糊が付いていた。
「……ッ」
額から流れ出た血が、床に日の丸を描く。
助けを呼ぶことすらできないまま、あたしは意識を手放した――。
う……眩しい……!
寝かされているの……?
「目が覚めましたか」
ん……?
ボンヤリとしていた視界が、だんだんハッキリとしてくる。
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