女王様は奴隷（仮）

実力テスト

　父は子どもの頃に算盤(そろばん)を習っていて珠算検定一級に合格し、理系の大学院を出たから、私が数学ができないと許せないのだ。

　だが後述するが、私は学習塾を含む習い事は一切禁止だから、算盤塾に通ったことがない。だから算盤ができない。

　それに私は小学校時代、父によって宿題を含む勉強は一切禁止されていた（これも後で詳述する）。
　だから算数ドリルは授業中しかしたことがないのだ。

　計算力とは、小学校時代の計算ドリルの日々の反復練習によるところが大きいのではないか？　私はかなり不利な条件下にいたのだ。

　だから数学が苦手なことを非難されても、私の責任ではないし、反省のしようもなかった。
　理不尽に怒鳴られるのを堪えているしかなかった。これは小学校卒業以降の恒例行事となっていた。