天使たちのハロウィン

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 だけど、 「!!?」  私は声にならない声を上げた。  女の子は背中に付いた羽を羽ばたかせて、天使のはしごへと上っていった。 「え。えええええええ!? 飛んだ!?」  その姿は本物の天使だった。 「マジ、で?」  もうかなり上の方まで上がっていった女の子が振り返る。そして、私に向かって手を振った。  私も手を振り返す。  女の子が見えなくなるまで、私はぽかんと空を見上げていた。 「天使のはしごって本当なんだ……。レスキュー隊、的な?」
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