調査報告書パート2

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調査報告書パート2

 僕はけたたましく鳴り響く目覚まし時計の音で目を覚ました。  もう5時半か──  今日からモーゼスと共に高校に通う予定なので少し張り切って目覚まし時計のアラームをセットしていた。  ん? 封筒──、またモーゼスの調査報告書か  ベットの端にまた置かれていた。鎖骨ちゃんが持って来たのだろう。 モーゼスに関しての追加報告書。 ウエスト:55センチ ヒップ:77センチ  この情報がなぜ前回の報告書に記載されていなかったのか疑問に思う。 夢の現実化に関しての追記。 圧倒的に乖離(かいり)している部分が夢の内容に複数ある場合、何が優先されて現実化するのか、その規則性について検証した記録、ウォーレンシュタットレポートと言う物が存在する。そのレポートの原本については現在行方不明だが、一部コピーがフランス陸軍大学に保管されている事が分かった。そのコピーを入手すべくフランス陸軍大学に潜入し入手する事に成功した。 だが帰国の為に乗った飛行機がフランスの諜報機関DGSEの手によって爆破され飛行機はイラク北部のティグリス川流域に不時着した。そして私以外の乗客は全員死亡しコピーに関しても不時着時の火災で消失してしまった。結果ウォーレンシュタットレポートのコピーの内容に関しては私ことミミの脳髄に記憶された情報のみであるので帰国後早急に報告書を提出予定である。取り急ぎダフークに設置された拠点、ホテルワディシャーブから現時点の状況を専用テレックスにて報告する。  結局この報告書で頭に焼き付いたのはモーゼスのウエストとヒップのサイズだけである。
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