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「あ、あの!ずっと、あなたのこと見てました!ぼ、僕と、僕と付き合ってください!」
「ごめんなさい。」
突然知らない人に話しかけられたと思ったらこれだ。
もう何人目だ?中学入ってからだから、ひーふーみー、、、30人ぐらい?
嫌になるね。
私だって最初はドキドキしたし、すっごく悩んだよ?でもさ、人生で100人以上に告白されてたらなれもするよね。中には男以外もいたし、、、
おかげさまで今では即答できるようになりましたよ。はい。
それにさ、たまにちょっとでも悩んでると少しは余地があると思うのか、その後つけてくる人がいるんだよね。家までつけられた時のことは忘れられないよ、トラウマだよ。
「な、んで、なんでなんでなんで!」
ちょっと思考を飛ばしてたら、さっきの人顔真っ赤にして怒り出しちゃった。まぁ、元々赤かったけどね。
「なんで、付き合ってくれないんだよ!僕、かわいいだろ!!」
うっわー。出たよナルシスト。周りに可愛い可愛い言われすぎて自分が世界一可愛いとか思い始めてるやつ。
何でとか聞かれても、気持ち悪いだろそりゃあ、ずっと見てたとか言われたら。
可愛いキャラだったのに自分可愛い発言して怒っちゃったからさっきまで『キャーかわいいー!茜様ー!』『茜様、雅様に告白してんの⁉︎理想の可愛いカップルできる⁉︎』
って言ってた女子が
「うわ、きも。」「あんなこと思ってたの?」「まじキモい。私達の雅様に近づくんじゃねーよ。ナルシストが移ったらどーすんだよ。」「怖ー。ちゃんと責任とってよね。」「茜様、、、いや、“バカね”?w」
とか怖いこと言いだしちゃったんだけど。大丈夫かな?
てかあの女子達、私のファンクラブのメンバーらしいんだよね。私はあなたたちの方がよほど怖いよ。
「え、、、何で急に皆、、、」
「「はぁ?私たちはあくまでも“雅様の恋人候補の茜様”を推してただけだから。雅様に振られたナルシストの“バカね”になんか興味ないの。おぉわぁかぁりぃでぇすぅかぁ?」」
うわー怖!ファンクラブの女子怖!めちゃめちゃナル君煽るじゃん。台本決めて練習してたんじゃないかってくらいそろってるし。怖ーーー!
「とにかく、もう私たちの雅様に近づくな。」
私が怖がってるのに気づいたのか、女子たちでナル君引きずってってくれた。私は君たちのじゃないんだけどなぁ。ま、いっか。後片付け全部やってくれるし。
きょーしつもーどろ。
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