再会

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再会

「ん、同窓会のお知らせ? へぇ懐っつかしい。ま、行かないけどねっ」  6年生の頃の同窓会のお知らせを、ポイっとしたところでふと悪どい感情が湧き上がってきた。  どうせメイクで魔法をかけたって、皆んな元の私の顔を知ってるんだもん。何かを期待する事なんて馬鹿馬鹿しいし、仕事を盾にして欠席するつもりだった。  しっかし、が来るかもしれない。そう、美容整形外科医になったあいつ、大城だ。  思いっきりオシャレして綺麗にして、飲ませて酔わせてちょちょいのちょい。 「私、酒の強さには自信あるのよねっ」  起きたらホテルで大騒動。何してくれてるのよと騒いで脅して大暴れ。黙っておくかわりに整形の一つや二つ、無料でやってくれるわよね。この決め台詞で、はい大勝利。これでフルカスタムも夢のまた夢ではなくなるわけだ。  大城には悪いけど、あいつには良い思い出も何もないし、ちょっと引っ掛かってもらいましょ。 「さっ、出席しますっと」  私は出席に丸をつけると、ポスト目指してルンルンと走り出した。
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