14人が本棚に入れています
本棚に追加
かやのの声に興奮したおいぬ様は、膝に乗せたかやのの身体を揺らしながら、容赦なくそれを子宮の奥に打ち付けてくる。
そうしながらも、おいぬ様はかやのの唇をふさいだ。
「ん、くう…」
人とは少し違う薄い舌が、かやのの口腔内を存分に侵した。
これをされると、かやのはもうたまらない。おいぬ様と、もっともっと繋がりたいと思うようになる。
ふさふさとした尻尾に触れながら、かやのは自ら腰を動かし、おいぬ様のそれをもっともっと、自身の深くに沈めていった——
◇◇◇
そもそも、かやのが斯様に扱われることとなったのは、彼女自身の所業であった。
ひのえうまの生まれで、村でも一番の転婆だった彼女は、2年前、あらゆる天災から村を守ってくださるという『お戌様』の御姿を一目見たいと、単身ご本尊に忍び込んだ。
それだけならまだしも、そこに設置してあったご神体の御鏡を割ってしまったのだ。
神主様や大人達に厳しく責められ、泣くかやのを憐れんで、その場にお姿を現したおいぬ様は、しかし困ったように言った。
「こらお前達、娘一人をそんなに責めるものではない。しかし…困ったことになったな。
この鏡は俺の霊力を閉じ込めたもの。この村が出来た時からの人々の信仰がつまっている。
これがなくては俺は、神通力を失って、やがては存在失せてしまうであろう。
となれば、村を襲うあらゆる災厄から、守ってやることができない」
最初のコメントを投稿しよう!