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「うん、絵本とかで見るのと違ってサンタさんは黒い服でね、黒い羽根が生えてた」
「ああ、やっぱりね。
あのね、おばさんも子供の頃、そのサンタさんが来てくれた事があるの。4つの時から6つになるまでね。
あのおじさんは6が好きでね、サンタに良く似た違う名前なのよ」
「おばさんも知ってるの?違う名前?」
「そうよ、おばさんもタカシくんと同じ様に、3つめのお願いで弟が欲しいって頼んだのよ。
それがあなたのパパ」
「そうなんだ!じゃあやっぱりパパとママは帰って来るんだよね?」
「ええ、大丈夫よ。私がいるから。
おばさんも内緒話をするね。実は私には昔から不思議な力があってねえ。
タカシくんは3つ目のお願いで、その黒いサンタさんにプレゼントをあげてしまうところだったのよ」
奴らは子供の夢を育てる。
大きく育てて刈り取るために。
そしておばさんはバッグから十字架を取り出しました。
「さあて、久しぶりにやりますか!」
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