エノテラ

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エノテラ

願えば叶うと言われてきたあの星に 幾度(いくど)となく願ってきたのだろうか 届かない想いが空を夜にする 暗くなろうと私は歩を進める (くじ)けそうでもきっと大丈夫と 静かな夜にぽつんと2人 ため息を吐いた分だけ一層強くする 周りは重くなるが 私だけは流されない気持ちをもって 朝を目指す 特別な一日を過ごせるその時は 彼と何を話そうか 貴方と何をしようか 2人の想いが空を青くする 日が照らす木の(そば)で僕達は一時を過ごす 今だけは水を差すのはご法度(はっと) 穏やかな風に(あお)られてく2人 深呼吸してみれば君が近くにと つられて軽くなるような 今は流されていくのもいいと 健気(けなげ)に夜を待つ まるで夜に咲き昼に閉じてしまう エノテラのように 2人は固く結ばれている 繰り返す日々の中で彼らは きっと出逢った場所で結ばれる事だろう 見ているだけで微笑むような この瞬間を目に焼きつける日が とても幸せそうだ
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