ドラゴンの巫女

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「アムリタ様!? ど、どうしてここに!?」 「そう問うと言う事は、其方は自分の罪を自覚しているのだな? ジンよ」  アムリタ神に問いかけられた天使ジンは、ごまかし笑いを浮かべたまま、火山の上空で逃げ場を探した。もちろん全知全能の神から逃げ出せはしなかったが。 「ジン。お前をそのように作ったのは、我に責任がある。だが、我は何度もお前に忠告し、叱り、お前がお前自身を変えるのを期待していた。だが……」 「アムリタ様。えっとその……ぼくが今ここにいるのは、ちょっとした散歩で、特に意味は」 「ドラゴンを目覚めさせる気はなかった言うんだな?」 「は。はい! そうです」  媚を売るようなジンの言い訳に神はため息をついた。 「我はお前をそのように作るのではなかった。我が望んだのは純粋で無邪気な天使で、イタズラ好きで傲慢な性格にどうしてなったのか」  そうして、神はジンをキッと睨みつけると、右手の人差し指を突きつけた。  雷が閃く!  ジンがギョッとする間もなく、その姿は石像に変わっていく。 「……アムリタ様!?」 「ジンよ。お前は少し、地上で謹慎してこい! 其方のその傲慢な性格が治るまで!」
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