天使のおつとめ

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 見るとそこに。いたのよ。キラキラ輪っかを頭の上に浮かべて。自分も真っ白のふわっふわの羽で浮かんでる天使が。 ──天……使?! 「やー。すんでのとこだったぜ。すまんすまん。大丈夫だったか? そこの女子高生。お。イマドキはJKってのか? いやその言い方も古いのか?」  ど、どーゆーこと? 「どーゆーもこーゆーもないのさ。ねーちゃんを護るように言われて来たのさ」 「え? テレパシー使えんの? つっ、使えるんですか?」  ってか、なーんの取り柄もなくて、目立たなくて、かわいくもなんともない私がさ。何で護られるの? 人違いじゃない? 「人違いなんかじゃねえよ」  ──だから何で私が?!  ってかさあ。
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