金属アレルギー

1/2
前へ
/2ページ
次へ
「私、金属アレルギーなの」 彼女が言う。 俺もそばがアレルギーだからわかるが、親しい人に自分のアレルギーを伝えることは大事だ。 場合によっては、命にかかわる。 彼女とは彼女の告白を受けて付き合いだした。 容姿やスタイルは完全に並以下だが、数年間の女日照りにあえいでいた俺は、その告白を受け入れた。 しかししばらくすると、俺の目の前に美女、おまけにスタイル抜群の女が現れた。 しかも俺は、その女と付き合うことになったのだ。 そうすると不細工で寸胴な女は邪魔でしかない。 気乗り薄のままずるずると数か月の交際を続けてきた上に、おまけに現在二股なのだ。 このままではよくない。 俺は彼女に別れを切り出した。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加