Ⅵ-4 小姓の仕事※

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 しばらくじっとしていたけれど、とうとう耐えられなくなって正直に言った。 「ねえいつまでそうしてるの……?」 「我慢してください」 「いや、結構我慢したよ?」  僕がそう言うと、ジュンは苦笑しながら身を離した。 「あのさ、ジュン。癒しが欲しいなら、猫を飼いなよ」 「猫……?」 「僕、外で猫、探してくるよ……」  そう言って僕はそろそろと距離を取るようにして後ずさった。 「猫なんかいりません。小姓として、あなたを可愛がると言ったではないですか」  ジュンは僕の手をとり、指先にキスしてきた。その目が怪しく光る。 「可愛がる、の意味を教えてあげます」 「へ?」  僕の背中は壁にぶつかった。ジュンは壁に手をついて、僕を腕の中に囲った。ひええと思っていると、今度は首筋にキスをしてきた。吸血鬼みたいで怖い。 「な、何してるの」 「ちゃんと教えて欲しいだなんて、そう何度もねだられたら私だって……」
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