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ようやく、ジュンが言っている意味がわかった。
僕は今朝、確かに「可愛がる」の意味を教えてくれって言った。でも、どうやら「可愛がる」ってことは、何やらえっちなことらしい。ここまでくれば、僕もさすがに察しがついた。
「ちょっと待ってジュン! 僕……よく分かってなかったんだ!」
「大丈夫、優しくしますから」
するりとシャツが脱がされた。ジュンは僕の胸にちゅっと吸い付いてきた。
「ひゃあっ!!」
僕は悲鳴をあげてしまった。同時に、もはや得意技となった蹴りを放つ。
ジュンがうっとうずくまった隙に、僕は廊下に続くドアへとダッシュした。
「オト!」
「ジュンのバカ! 僕は猫じゃ……ぶっ」
廊下に出た途端、僕は何かボワボワしたものに激突して前に進めなくなった。
「あらあら、何ですか? 喧嘩でもなさったの?」
さっきの歳をとったメイドさんだった。畳んだリネンを運ぶところにぶつかってしまったのだった。
「ごめんなさい!」
僕は慌ててリネンを拾って畳み直すのを手伝った。
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