Ⅵ-4 小姓の仕事※

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 ジュンにせまられて、ケイトはどう応じていたのだろう……。 「自分がどんな目をしてたかはわかりませんが……まあ、ケイトも毎回、今の貴方みたいな反応でしたね」 「ふーん」  ケイトがジュンに身を任せたりはしていないと分かって、僕はどこか安心している。  何だか変だ。  二人の恋を応援するべきなのに、親密な関係を知ってモヤモヤしたり、うまく行っていないことを知って安心したりするなんて。 「ひとまず部屋に入りましょう。あなたに色々と話さなくてはならないことが」 「……さっきみたいなことしない?」 「しません、しません」  
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