Prologue

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Prologue

 四月一日。社会人になって丸四年が経過した朝の事だった。  今日の天気は雨。確認はしていないけれどベッドから起き上がってすぐそう確信した。静かな部屋の中で車が道路を走る音と雨が窓に当たる音、それと部屋の中が七時なのにどんより暗い事で雨なのだと。  立ち上がりカーテンを開けて窓の外を見ると、案の定雲が陽を覆い隠していて、目を凝らせば見える程の粒が地面を濡らしていた。  私の少し特別な日は、いつだって雨だった。  あの人と会った日も、…そして離れたあの日も。  二人で雨男だ、雨女だと笑い合った日だってあって、あの日が随分と懐かしい。そんな日々は、もう五年も前の話だった。  同時に雨が降っているとどこかでいつも期待している。 ─────またあの人にめぐり合わせてくれるかもしれないって。

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