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今思うと
子供の頃は、崇高に見えていた「先生」って
こんなにも〝俗〟な人間だったのかと。
一言で、私は「ふしだらな」先生だった。
春の講習会の帰りのワゴン車の中。
私は中野先生と一番後ろの、そう、三列目の後部座席で、淫らな行為をしていた。
可愛く言えば、ただ〝触り合いっこ〟をしていただけ。
その日の夜は、5日間の、中学生への講習会の遠征最終日で、居酒屋での打ち上げの後、先生たちみんなでカラオケに行った。
ムードメーカーのナカノッチは、珍しく先に帰ってしまっていて。(ほんとは後で私と待ち合わせしている)
ああ見えて(?)A型の彼はおそらく、弟と一緒に暮らしている部屋を、片付けに帰ったのだ。
(いつもは私の部屋で、だからね。というか、私は最初からずっと、なし崩しにナカノッチに襲われてきたようなもので、極端な話、私はちゃんとこの関係を容認したことはないのだ。
多分、仕事のストレスと、彼のテクニックにハマってしまっただけ。よくわからないけど、要は、私が、私の方から、ナカノッチの家に行く、という行為は、これまではイレギュラーであり、頻繁であったはずがなかった。)
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