「彼岸花」

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「彼岸花」

燃えるような(あか)の色が 秋の彼岸に咲き誇る 儚き命(はかなきいのち)の境界に そっと寄り添う花よ 土の中に隠れた想い 花と葉は巡り合わぬ宿命 どこか切なく、美しい 人は「死の花」と恐れる 同時に心惹かれる(ひかれる)のはなぜか 彼岸花 君が語るのは 終わりではなく 始まりなの? 赤く染まる野辺(のべ)の風景 過去と未来の狭間(はざま)で咲く その一瞬の輝きに 生の意味を問いかける
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