「赤とんぼ」

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「赤とんぼ」

夕焼けに染まる空の端 ひらひら 舞う赤とんぼ 秋の歌をそっと奏でる 田んぼの上を プールの上を 滑るように飛ぶ 赤い羽根は夕陽の色 風に流されながらも 自由を求め、空を描く どこから来て、どこへ行くのか その小さな命は語るのか ただ静かに、秋の風とともに 季節の移ろいを運んでいく ねえ、赤とんぼ 教えてよ この一瞬の美しさは なぜこんなにも胸を締めつけるのか なぜこんなにも愛おしいのか
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