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「私はいないほうがいいわ。彼女達はあなたを名前で呼んで、腕を取り慣れてる。相当親しいんでしょ。私よりずっと若くて綺麗」
鷹也は驚いた。芙蓉が顔を歪ませ、嫉妬心を露わにしたのを初めて見た。そっぽを向いて拗ねている芙蓉が愛しすぎる。ぎゅっと抱きしめた。
「芙蓉、嫉妬してくれたのか。ああ、可愛いな」
「鷹也なんて大嫌い」
「心配するな、俺にはもう芙蓉だけだ。それに彼女達とは決別してきた」
「でも、他にも大勢待ち伏せしてる。言わなかったけど、私マンションで何度も見てるのよ……」
芙蓉は出社前の鷹也がマンション下で女性達に待ち伏せされているのを何度か目にしていた。
「ごめんな。全部断ってるから大丈夫だ、俺には芙蓉だけだ。I only love you」
鷹也は耳元で芙蓉にささやいた。彼女は真っ赤になった。
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