壱*一目惚れ

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壱*一目惚れ

明日花(あすか)ー!」 「あっ!おはよぉ、(れい)ちゃん。」 「おっはよー!!…今日も可愛いねぇ、明日花は♪」 「止めてよぉ、麗ちゃん。オジサンみたいだよ?」 「オジサン上等!!明日花の為なら変態にだってなってやる~♪」 ―私、榊 明日花(さかき あすか)は今年高校に入学した高校1年生。 中学からの親友の山本 麗(やまもと れい)ちゃんとは同じクラスで… 毎日こんな漫才みたいなことをしています…。 ―「ねぇねぇ、明日花。知ってた?」 「…何を?」 「【大内組】って知ってるでしょ?」 「うん。」 「この学校にはね、その大内組の若頭がいるらしいの。」 「…え?!大内組の…若…頭…?」 「そう。あ、でも3年生らしいし…大丈夫!そんなに恐がらなくても、会うこと無いって!」 麗ちゃんは暗い表情になった私を、宥めるように言った。 「うん…」
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