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翔 side …
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―[[「明日花!」]]
…あーぁ。
あの女、倒れちまった。
粗方、近くにいたあの女の連れに何か言われたんだろうけど。
『榊 明日花、か…。』
面白れぇ…。
あの女なら…俺を満足させられるかもな。
『おい、神野!』
俺はあの女たちを心配して眺めている、茶髪の男を呼んだ。
…こいつは神野 疾風。
俺の右腕とも言える存在であり、俺の親友だ。
そして将来、次期副組長の座が約束されている男だ。
―「なぁーに?翔。」
『…決まったぞ、神野。』
「え。まさか…」
『まさか、何だよ。』
「あの娘を…?」
『ああ。…髪の長い方だ。短い方じゃないから安心しろよ。』
「でもさ、いいの?あの娘で。」
『決まったって言っただろーが!』
「…分かったよ。豪さんには伝えとく。」
『任せたぞ。』
「でも…可哀想だね、あの娘。」
『なんでだよ?』
「如何にも極道は無理ってタイプだよ?彼女。」
『ばーか。…俺の目に狂いはねぇ。あの女は俺の理想の女だよ。』
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