27人が本棚に入れています
本棚に追加
―――――――
明日花 side …
―――――――
―――――――――…
――――――…
―――――――…
「ん…」
目を開けると、何故か天井が見えている。
辺りを見回すと、大内組の若頭―大内 翔が私の脇に、座っていた。
『よぉ。目ぇ、覚めたか?』
大内 翔は笑顔で私に話しかける。
が、私は怖くて口を開けれずにいた。
そんな私を大内 翔はフッと笑って、私の頭を撫でた。
『んなにビビんなよ。別にとって喰おうなんざ、思ってねーからよ。』
そう言った大内 翔にドキドキしている私。
「あ…あの、とって喰うって…どういう意味ですか?」
私が口を開くと大内 翔は、一瞬驚いた顔をして微笑んだ。
『知ってんだろ?俺が大内組の若頭ってこと。』
彼の言葉に私はコクンと頷く。
『確かに俺はヤクザの息子だが、何もしてねぇヤツには手は出さねぇよ。』
「でも…私…貴方をお尻で…」
私は顔を赤くしながら言った。
『ああ…その事か…』
大内 翔は少し考えると口を開いた。
『なあ、榊 明日花。』
「は…はい。」
『一目惚れだ。俺と付き合ってくれないか?』
―え?
最初のコメントを投稿しよう!