壱*一目惚れ

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――――――― 明日花 side … ――――――― ―――――――――… ――――――… ―――――――… 「ん…」 目を開けると、何故か天井が見えている。 辺りを見回すと、大内組の若頭―大内 翔が私の脇に、座っていた。 『よぉ。目ぇ、覚めたか?』 大内 翔は笑顔で私に話しかける。 が、私は怖くて口を開けれずにいた。 そんな私を大内 翔はフッと笑って、私の頭を撫でた。 『んなにビビんなよ。別にとって喰おうなんざ、思ってねーからよ。』 そう言った大内 翔にドキドキしている私。 「あ…あの、とって喰うって…どういう意味ですか?」 私が口を開くと大内 翔は、一瞬驚いた顔をして微笑んだ。 『知ってんだろ?俺が大内組の若頭ってこと。』 彼の言葉に私はコクンと頷く。 『確かに俺はヤクザの息子だが、何もしてねぇヤツには手は出さねぇよ。』 「でも…私…貴方をお尻で…」 私は顔を赤くしながら言った。 『ああ…その事か…』 大内 翔は少し考えると口を開いた。 『なあ、榊 明日花。』 「は…はい。」 『一目惚れだ。俺と付き合ってくれないか?』 ―え?
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