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「だめ。たかやくんには僕のやり方を覚えてもらわないと。それに……あの時すごく可愛かったから」 「かわいくね〜〜し。――ッあ!」  褒められ慣れずつい反論すると、シャツの上から指先で乳首を弾かれる。「ほらかわいい」なんて、こいつの目は腐ってんのか!?  バイト用の黒シャツを硬くなった胸の尖りが押し上げている。それを分かっていて、善はしつこく刺激してくる。爪の先でカリカリと先端を嬲るのは、以前『どんな触り方がいい?』と尋ねながら暴かれた鷹哉が弱い触れ方だ。 「あ、あっ……ん……」  神経がどうなっているのか、胸に触れられているだけで腹の奥が疼いた。鷹哉は本能のまま善のスーツを脱がしにかかる。  触り心地のいい生地に、『イタリア製……』というマスターの声が脳裏に浮かんだが無視した。すでに涙でびしょびしょにしたあとだ。これからさらに皺になるのも、クリーニングに頼ってくれ。  ジャケット、ネクタイ、シャツ、スラックスを順番に脱がそうとしている間に、自分の方が先に裸になっていた。すでに勃ち上がり涙を流している先端に、善がすかさず舌を這わせる。 「ひぁっ。……善、そんなことしなくていいって!」 「だーめ」  結局シャツのボタンは外したけど脱がすことができず、スラックスもベルトを引き抜いただけで終わった。でもなんか……仕事スタイルで前髪を上げた男のスーツが乱れているのは、かなり視覚的にエロい。 「く、ぅ……」  舌技だけで的確に高められ、内腿がぷるぷると震える。善の両手は赤く尖った胸の先を弄り、脇腹や恥骨をなぞってくる。  すぐに達してしまいそうで、必要以上の愛撫を止めようと手を伸ばす。だが善は鷹哉の両手を取り、指を絡めてシーツに縫い留めてしまった。  たったそれだけで、逃げられないという事実が鷹哉を興奮させる。これまでも戯れに手を押さえられたことはあったはずなのに、善にされると全く違うのだ。
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