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恋愛レッスン2
ものすごく深く眠って、いい匂いで目が覚めた。
パンの匂いだ。
部屋には人の気配。
首だけ部屋の扉方向に向けると、金髪青い目の男の子がパンが山盛りになったバスケットを手にぶら下げてベットサイドに立っていた。黒いエプロン姿。首に細い鎖のネックレスをしている。
昨日、アズと話していた子供?
屍姦がどうのとか衝撃的なことを言っていた。
彼はリコが目覚めたことに気づき、蕩けそうな笑顔で話しかけてきた。
「おはよう。これあげる。僕からのプレゼント」
差し出されたのは、パンいっぱいのバスケット。バゲットやらクロワッサンやらいろんな種類のが入っている。
急に手渡され、戸惑った。
「はい?ありがとう?」
「僕、エレン!」
とにかく子供は元気だ。
「私はリコ。昨夜、黒魔導師のアズと名乗った男の人に助けてもらったの。彼は、貴方のお父さん?」
黒髪の父親からこんな明るい金髪の子供は生まれてこないだろうとは思ったが、ここは魔法が息づく異世界。絶対はない。
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