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体験教室に行ってみた。
教室内に入ると園で見かける母子が大勢いて、居心地が悪い。
「幼児教室はいかかですか?」
教室長との面談でしつけ教室に声をかけられる。
「いえ、大丈夫です。在宅勤務してまして、この子の暇つぶしにプリント学習をさせたくて通わせる事を検討してます。市販の小学生用問題集、小6まで全て終わらせたんですよ。やりこぼしはないと思いますが小4から算国のプリントを出していただいてよろしいですか?」
「は、……でしたら小3の最終チェックプリントを確認で解いていただけますか。理翔くん、このプリント20枚、やってくれるかな?」
「はい」
自分用の筆箱からシャーペンを取り出し、5分で終わらせた。
「しっかりした字が……書けてますね」
教室長が驚いた表情を浮かべてる。
ささっと終わらせ、全問正解。
「簡単すぎるからもっと難しいのがいいです」
「じゃあ、小4の最終チェックプリント20枚、やってくれる?」
「ありがとうございます」
これも10分かからず終わらせた。
もちろん全問正解。
「もっと難しいプリントありますが。この問題、家でもうやりました」
「……じゃあ、小5と小6の最終チェック問題をやってみようか」
「ありがとうございます」
教室長が理翔の前にプリントを60枚置く。
小さめのプリントだけど、厚さがある。
それを理翔は15分で終わらせた。
「ちょっと手が痛い」
100枚プリントをやれば手も痛くなる。
「スタートから9学年先にするのは……復習をかねて小4から始めましょう。枚数はどうしましょうか。学習する時間はいつになさいますか?」
「朝起きてからと幼稚園から帰ってからと夜ご飯食べた後にします。枚数は50枚ずつお願いします」
理翔が自分で受け応えをする。
仕事の関係で私があまり相手できないから家で暇を持て余している。
「理翔くんにとっては簡単すぎる問題ですからね。わかりました」
火・金の週2通塾で、仕事の関係で月2の通塾で初日から大量のプリントを渡され、プリントの管理が大変そうだ。
渡された4200枚のプリント。
理翔は5日間で終わらせてしまった。
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