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グーにした手を前に出してきた。
てか、当たり前にジャンケンの概念あんのこえーからマジで。
「じゃんけんさあ、住吉くんが勝ったら住吉くんの負けで、住吉くんが負けても住吉くんの負けでいいよね……。」
はあ?
勝っても負けても、負けじゃ……ジャンケンじゃないだろ。
クソ。意味わかんな。
「俺が負けたらどうなるんだよ?」
「住吉くんがこっちにきて、植木鉢に刺さって。」
「やだよ。しねーよ。ジャンケンなんか。」
クソなんだが、マジで。
こんな種、買わなきゃ良かった。330円、損したわ。
たまたま近くにある、バーナーを手に取った。
『マシュマロおじさん』は火に弱い。
バーナーをつけると、目を見開くのが見えた。
「お前、火に弱いだろ。」
「あ。あ。あ。あ。あ。あ。」
「焼かれたくなかったらよー。」
「あ。あ。あ。あ。あ。あ。」
「俺に勝負ふっかけんのやめろよな。ん?」
レベル1くらいのモンスターと戦っている気分だ。
「きれい。」
「あ?」
「きれい。触りたい。」
「は?」
「触らせて。」
体を激しく動かして俺に迫ってこようとする。
火に弱いはずだろ!マシュマロなんだから。
溶けて無くなるはずだろ!!!
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