マシュマロおじさんを育ててはいけません。

3/4
前へ
/4ページ
次へ
グーにした手を前に出してきた。 てか、当たり前にジャンケンの概念あんのこえーからマジで。 「じゃんけんさあ、住吉くんが勝ったら住吉くんの負けで、住吉くんが負けても住吉くんの負けでいいよね……。」 はあ? 勝っても負けても、負けじゃ……ジャンケンじゃないだろ。 クソ。意味わかんな。 「俺が負けたらどうなるんだよ?」 「住吉くんがこっちにきて、植木鉢に刺さって。」 「やだよ。しねーよ。ジャンケンなんか。」 クソなんだが、マジで。 こんな種、買わなきゃ良かった。330円、損したわ。 たまたま近くにある、バーナーを手に取った。 『マシュマロおじさん』は火に弱い。 バーナーをつけると、目を見開くのが見えた。 「お前、火に弱いだろ。」 「あ。あ。あ。あ。あ。あ。」 「焼かれたくなかったらよー。」 「あ。あ。あ。あ。あ。あ。」 「俺に勝負ふっかけんのやめろよな。ん?」 レベル1くらいのモンスターと戦っている気分だ。 「きれい。」 「あ?」 「きれい。触りたい。」 「は?」 「触らせて。」 体を激しく動かして俺に迫ってこようとする。 火に弱いはずだろ!マシュマロなんだから。 溶けて無くなるはずだろ!!!
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加