ひとさしゆび

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「じゃっ!また来るね。ほらっモモバアバ達にバイバイして」 「バイバイ」と言いながら小さな手を振っていたモモが急に騒ぎはじめた。 「あちゅいあちゅい!」 「えっ?何?」何だか直ぐにわからなかった私とはちがい、母が 「モモ、これかい?」 母が手にしてるのは昨日の麦わら帽子だった。 それを嬉しそうに受け取り、帰りは仕事でいない兄の代わりに義姉が運転する車に乗り込んだ。
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