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俺は『星野一樹』。高校一年生だ。
俺の親友『吉田』はいわゆる特撮ヒーローと二次元ロボ系専門“オタク”で、よく俺は吉田に色々と巻き込まれている。
そしてその吉田の所属するオタクの集まり、『二次元同好会』部員の一人である“トバ先輩”もけっこう仲が良く、ギャルゲーと乙女ゲー専門。
ちなみに俺はオタクではないし、全く関係ない『美術部』だ。
先輩いわく、
ギャルゲーというのは男キャラクターで女のコキャラクターを攻略するゲーム、
乙女ゲーというのはその逆で、女のコキャラクターで男キャラクターを攻略するゲームだそう。
ある日俺はトバ先輩に、とある携帯のアプリゲームを勧められた。
その名も、
『育てろ!!ヒヨコ嬢』。
その画面を見た俺は思わず二度見した。
「『くじ引き』と『豆ヒヨかけっこ』で遊んで、チョコレートの“エサ”あげをするんだ」
先輩は爽やかな顔で笑い、そう教えてくれる。
しかし説明画面を見た俺は、さらにツッコミどころ満載な様子を目の当たりに。
「でも“ヒヨコ”って、どう見てもフワフワセーターを着た女の子たちじゃないですか……」
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